ウエディングドレスの色の秘密について

女性ならば誰でも1度はウエディングドレスに憧れたことがあると思います。幼稚園・保育園で幼児たちに将来なりたい職業を聞くと、今でも「花嫁さん」は上位にランクインしてくるそうです。私もそうでしたが、多くの方が思い描く憧れの花嫁さんは、真っ白なドレスを着て真っ白なベールをかぶった姿ではないでしょうか。子どもの頃から、ウエディングドレス姿と言えばそのような姿でしたし、何の疑問も持ったことはありませんでしたが、大学で女性学の授業を受けて初めてウエディングドレスの歴史を知り、驚きました。ウエディングドレスが生まれたのは15世紀頃とされているようで、その頃に貴族たちが「結婚式」というものを執り行うようになったことがきっかけだったそうです。まだウエディングドレスという名前はなく、結婚式のための特別なドレスというだけの存在で、赤・青・黄色・緑など様々あり、刺繍がふんだんに使われていて、かなり豪華なドレスだったようです。私も写真を見て、ドレスそのものが美術作品だと感じました。結婚式が一般市民の間に広まると、ウエディングドレスも広まりましたが、色は暗い地味なものが多かったようです。

その後、18世紀になるとイギリスで王家の結婚式が執り行われましたが、その時のウエディングドレスの色が白であったことがきっかけで、ウエディングドレスは白という概念が出来上がったのだそうです。また白は処女性やリセットを意味することから新しい生活をゼロの状態から始めるという意味がこもるとして、急激に普及していったようです。日本で初めてウエディングドレスが使われたのは19世紀になってからで、やはり色は白でした。雑誌に載せられるドレスもすべて白で、それ以来ウエディングドレスは白という固定概念が完成しました。

しかし、最近になってこの概念が少しずつ緩み始めている印象を受けます。有名デザイナーや芸能人が手掛けたウエディングドレスも白とは限っていないようですし、実際にテレビに出てくる芸能人の結婚式でもピンクや赤や黄色などカラフルなドレスが多いように思います。白でなければならないという概念から、純粋に着たいもの・似合うものを着るという概念に変わってきたのかなと思います。ファッションのブームは数十年単位でグルグルと回っているとよく聞きますが、ウエディングドレスに対する概念も一回りして、数世紀前の概念に戻りつつあるということでしょうか。

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